最後の願いを
地球に巨大隕石が衝突する。
しかし、残された時間はあと一日しかなかった。
最後の夜に……浩平は愛する人を学校の屋上に呼び出した…。
「明日……どうする?」
フェッンスにもたれかかって、夜空を見上げる浩平。
「あの〜…困ります。私、人妻ですし、こんな時間に、こんな場所に呼び出されても…」
繭母だった。
「………」
リテイクッ!!
「明日……どうする?」
フェッンスにもたれかかって、夜空を見上げる浩平。
「お兄ちゃん……誰?」
みあちゃんだった。
「………」
リテイクッ!!
「明日……どうする?」
フェッンスにもたれかかって、夜空を見上げる浩平。
「はえ?てりやき食べるのっ!!」
いつもと変わらない繭の言葉に苦笑する浩平。
最後の日…。
最後だからこそ、変わらない日常を大事にすべきなのかも知れない。
「ああっ。腹一杯…食べような」
浩平は繭の肩に手を回した。
「繭…死ぬのは怖くないか?」
「こわくなんかないもんっ!!みゅ〜にあえるし……浩平と一緒だから……」
「繭…」
「浩平…」
満点の星空の下、地球最後の夜に寄り添う二人。
二人の影が一つに重な…。
「この獣おおおおぉぉぉーーーーーっ!!」
「繭ちゃんから離れなさいーーーーっ!!」
「ぐはああああぁぁぁーーーーーっ!!」
…らなかった。
繭母とみあちゃんである。
「こんな事もあろうかと、帰らないで物陰で見ていたのよ……繭っ!!大丈夫!?怖かったでしょう、こんな獣に襲われてっ!!」
「繭ちゃんっ!!私たちは親友よっ!!もう大丈夫だからねっ!!」
どかっ!げしっ!ざすっ!ぐしゃっ!!
………浩平に明日はないのかも知れない。
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