肺の構造と働き
肺の働きは,酸素を血液に取り込み二酸化炭素を外へ出すことです。
肺は左右同じではありません。右の肺は上葉,中葉,下葉と呼ばれる3つ部分に分かれますが, 左の肺は中葉はなく上葉,下葉の2つしかありません。
肺は胸膜という膜に囲まれていて,胸壁との間に隙間があり、この空間を胸腔と言います。
胸腔には,少しの胸膜液があり呼吸運動で肺がなめらかに動く役目を果たしています。
1)呼吸運動
肋間筋,横隔膜などの働きにより肺が膨らんだりしぼんだりすることで換気します。
呼吸は意識しなくても自然にしています。これは,呼吸中枢が,血液中の酸素,二酸化炭素量および血液のpHを感じ取り自動的に 呼吸を制御しているためです。
2)気管支、肺胞
気管支は、空気の通り道で気管,主気管支,葉気管支と枝分かれして次第に細くなり, 最後は肺胞と呼ばれるブドウの房状のものになります。
肺胞の周囲には,肺毛細血管があり血液から二酸化炭素が肺胞に,肺胞から酸素が血液中にとけ込んでいきます。 そして静脈血は酸素の豊富な動脈血となります。
気管支には,輪状の軟骨と平滑筋からなり、表面は粘膜で被われていて線毛のある線毛細胞があります。 気管支腺から粘液が分泌されますが,線毛運動により粘液は口の方へ送り出されます。
粘液の役目
1.ホコリや細菌などを吸着して排出する。
2.空気適度の湿度を与えて温度調節する。
3)肺機能検査
1.肺活量
肺活量とは,思いっきり吸い込んで総てをはきだした時の容量を言います。
標準の肺活量に対する実際の肺活量の割合を肺活量比(%VC)と言い,肺機能の指標とします。標準の80%以上あれば正常です。
この肺活量比(%VC)の異常を拘束性換気障害と言います。
2.努力性肺活量
努力性肺活量の指標に1秒率があります。
一気にはきだした時の努力性肺活量に対する1秒量(最初の1秒間ではきだした量)の割合を1秒率と 言います。70%以上が正常ですが,この1秒率が低下してる場合は,閉塞性換気障害と言います。


「肺の部屋」へ戻る