心臓の小部屋

<不整脈とは?>

不整脈とは心臓の拍動の異常です。普通,患者さんは,動悸がすると訴えます。 しかし,診断は必ずしも簡単ではありません。それは,動悸がする時に心電図を取らないと分からないからです。 病院に来た時に動悸があって,動悸の時の心電図がとれれば診断はつきます。しかし,病院を 受診した時は,動悸が落ち着いている場合があります。その時は,動悸した時の脈が参考になります。 ですから,動悸した時,自分で脈をとってどれに当てはまるか,考えてみて下さい。診断の参考になります。

自分で脈をとってわかる異常は次のようなパターンがあります。
1.正常−−−(トン トン トン トン トン トン トン)
  規則正しいリズムです。
2.不整脈1−(トントントントントントントントントントン)
  脈が異常に早くなります。
3.不整脈2−(トン      トン      トン  )
  脈が異常に遅くなります。
4.不整脈3−(トン トン    トン トン    トン)
  脈が抜けます。
5.不整脈4−(トントン  トン  トントントン  トン)
  脈がでたらめになります。

文字だけでは,わかりにくいので,音にしてみます。次の文字をクリックして下さい。

正常
不整脈1
不整脈2
不整脈3
不整脈4

どうですか,違いがわかりますか?。音声でお教えしたいのですが,音声では容量が大きくなりますので,音楽の音を利用しました。リズムが問題であって,強弱は関係ありません。

不整脈1は,頻脈,頻拍と呼ばれるものです。
不整脈2は,徐脈と呼ばれるものです。
不整脈3は,期外収縮と呼ばれるものです。
不整脈4は.心房細動と呼ばれるものです。

1.頻脈

この不整脈の代表的なものとして,次の2つがあります。1.洞性頻脈,2.発作性上室性頻拍症,です。
1.洞性頻脈は,緊張した時にみられる事が多く,脈拍は100前後ぐらいになります。心臓以外の病気(貧血,甲状腺機能亢進症) でみられることもあります。緊張のため脈が早くなってる場合は,特に治療は必要ありません。どうしても 動悸が苦しいという場合,精神安定剤などの薬を服用します。貧血,甲状腺機能亢進症の場合は,その病気の治療をします。
2.発作性上室性頻泊症は,突然動悸がはじまり,止まるときもはっきり自覚できる特徴があります。脈拍は150以上ありますので, 洞性頻脈に比べて早いので区別が可能かと思います。この病気は治療の必要があり,発作をおこさなくする薬を服用します。

2.徐脈

この不整脈の代表的なものとして次のものが,あげられます。1.洞性徐脈,2.房室ブロック,です。
脈拍が50以下なり,めまいなどを起こす場合があります。
1.洞性徐脈は,生理的なもの(スポーツする人)と病的なもの(洞機能不全症候群)に分けられます。
洞機能不全症候群では,脈が遅くなったり,時に早くなったりで,必ずしも規則正しくありません。 洞機能不全症候群,房室ブロックの病的なものは,めまいを起こしますので,脈が遅くてめまいがする時は精査が必要です。 場合によっては,ペースメーカーという機械を入れることもあります。機械といっても,そんな大げさなものではありません。

3.期外収縮

これには,1.上室性期外収縮,2.心室性期外収縮にわかれます。
この区別は心電図をとらないと分かりません。動悸が強くなければ,心配ないものが多いです。 ただし,めまいがおこる場合は注意が必要です。

4.心房細動

ただし,期外収縮が多発してる時は脈をとっただけでは,心房細動との区別はできません。心電図をとらないと分かりません。
これには,発作性心房細動と慢性心房細動に分かれます。慢性はいつも脈がでたらめな状態です。発作性は,普段は 正常な脈なのですが,突然脈がでたらめになる病気です。発作性と慢性では治療方法が異なります。

必ずしも,脈をとることで総て区別できるわけではありませんが,ひとつの目安と思って下さい。

不整脈の診断は,動悸など具合悪い時の心電図をとらないと分かりません。そのためホルター心電図(24時間心電図)が あります。しかし,この検査をしても,具合悪い時の心電図を記録できなければ診断はつきません。 ですから,自分で脈をとってみることは大事です。

ここで脈をみてください。


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