Linux


<3.NEC VersaPro VY14M/EX−Wへのインストール>

八戸市医師会から配給を受けているノートパソコン(VersaPro-VY14M/EX-W)に、Sargeをデュアルブートで インストールする際の覚え書きです。
これはとりあえず、このパソコンにSarge版ORCAがインストールできるか試したもので、実際に運用するには変更しなければいけない 箇所もあるかもしれません。
また、そのうちEtch版のORCAができるでしょうから、その版の方がもっと簡単にインストールできるかと思います。

1.インストールする前に
1)Sargeインストールの手順書の入所先
ORCAプロジェクト公式サイト
ここに「Debian GNU/Linux 3.1(sarge) インストールおよび日医標準レセプトソフトインストール手順書」5版 [PDF] があります。(6月25日更新されてます。)
上記の手順書を印刷してそちらを読みながらここに書かれた事を参考にして下さい。

2)インストールするパソコンVersaPro VY14M/EX−W
パソコン名 VersaPro VY14M/EX−W
マザーボード チプセットは、Intel(R)910GML Express
CPU Intel(R) Celeron(R)M 1.46GHz
ビデオカード Intel(R)915GM/GMS,910GML Express Chipset Family
HDD 40GB UltraーATA方式
NIC(LANアダプター) Realtek RTL8139/810x Family Farst Ethernet NIC
OS Windows XP Home Edition SP2
マウス、キーボド接続、ディスプレー タッチパット、液晶
その他 PCカードスロット
インストールしたSarge sarge-custom-1011.iso(kernel 2.6.19rc1)
起こったトラブル X−Window−Systemがエラー
ビデオカード、NICは、Windowsから調べた情報

2.Sargeインストール前の処理
データを何らかの方法でバックアップ取ってください。一番簡単なのがUSBメモリーでしょうか。
操作を間違えても、リカバリ領域が残っていればソフトをインストールしなおせばソフトは元にもどせます。 しかし、データは戻せませんのでバックアップ取ってください。

1) BIOSの変更。
CDからインストールする場合は、CD−ROMを最初に読み込まれるデバイスに設定する必要があります。
このパソコンは、変更の必要はありません。BIOS画面へ切り替えは、「F2」キーを押すとBIOS設定画面になります。

2)パーティション分割と統合
D:をそのままLinux領域にするのが一番簡単な方法です。 パーティション分割の必要もありませんので安全な方法です。
ただ14GBでORCAを運用できるかです。私は、まだ実際にORCAを使ってませんので分かりません。
できるだけ領域を広げるためパーティション分割します。
ORCAがどのようなソフトか試してみたい場合などは、パーティションの分割、統合をせず14GBのままで 次のSargeインストールを行って下さい。

パーティション分割は、分割ソフト「Acronis Disk Director Suite 10.0」を使いました。
パーティション分割には注意が必要です。ミスすればWindwsを消してしまい、再インストール が必要になる場合もあります。
また、このパソコンの場合は最悪の場合、再インストールができなくなる可能性もあります。

1.初期状態
名前 基本、論理 容量
NTFS(C:) プライマリ、アクティブ 20GB
NTFS(D:) プライマリ 14.26GB
NEC-RESYTOR(E:) プライマリ 2.988GB
未割り当て   7.844MB
NEC-RESYTOR(E:)これは、リカバリー領域です。パソコンにトラブルがあって再インストールしなければいけない時
使います。これを消すとリカバリーできなくなります。
ただ、消してもかまわない方法もあります。
マニュアルにも書いてますが、消すためには再セットアップCD−ROMを作成する必要があります。
残念ながらこの機種は読み込みのみでCDに書き込みできません。ですからリカバリー用のCDを購入するしかありません。
リカバリー用のCDを手に入れればリカバリー領域を消去できますので、3GB増量できます。

2.C:の分割
D:領域にSargeをインストールします。ORCAを動かすにはもう少しHD容量が欲しいのでC:からもらいます。
C:初期状態では20GBのうち13GBぐらいが空き領域です。この空き領域13GBを分割します。 半分に分割すれば新たにできる領域は6.5GBぐらいになります。
C:領域は14GBぐらいになり、分割のため新たにF:領域が6.5GBできます。
3.F:をD:に統合
F:6.5GBをD:に統合すれば、D:は約20GBになります。
このD:領域を削除して未割り当て領域とします。これでORCA用の領域が20GBできます。

4.変更後の状態
名前 基本、論理 容量
NTFS(C:) プライマリ、アクティブ 14.0GB
未割り当て   20.0GB
NEC-RESYTOR(E:) プライマリ 2.988GB
未割り当て   7.844MB


3) 使うソフト
パソコン名 VersaPro VY14M/EX−W
sarge(31r6a-i386)
(kernel 2.6.8)普通のSarge版
ハードディスク認識できず
sarge-custom-1011.iso
(kernel 2.6.19rc1)
使用
sarge-custom-0304.iso
(kernel 2.6.20)
再起動後、途中で停止。
パソコンが過熱のため?

残念ながら普通のSarge版では、「パーティション可能なメディアはありません」と表示され ハードディスクは認識されません。
理由は分かりません。
sarge-custom-1011.isoの入手方法は、このHPの「1.はじめに」を読んでここからダウンロードしてください。
新しいカーネルのISOイメージファイル(武藤氏)

3.VersaPro VY14M/EX−WのSargeインストール手順
まずは、扇風機を準備して下さい。冗談半分、本気半分です。
以下の作業中は、扇風機でパソコンを冷やしてあげましょう。パソコンも一生懸命がんばりますので熱くなります。
1)Debian起動画面bootからの入力
sarge-custom-1011.isoの場合の話ですが、何も入力の必要はありません。「Enter」キー
2)ネッワーク設定
ネッワーク設定で
eth0:EthernetまたはFast Ethernet
eth1:EthernetまたはFast Ethernet
NICの種類は正しく表示されませんが、反転している方で選べば問題ありませんでした。
だったと思います。「Realtek RTL8139/810x 」と表示されればそれを選べばいいです。 何も表示されず次のステップ進む場合もあるかと思います

3)パーティションの切り方
選択を間違えるとwindowsを消してしまい、リカバリーもできなくなる可能性があります。
手順書通りに表示されないこともありますが、内容は大体同じです。
手順書では「ディスク全体を消去する」を選択になってますが、絶対に「ディスク全体を消去する」 を選ばないで下さい。
windowsが消去され、リカバリーできなくなります。
「手動でパーティションテーブルを編集」を選んで下さい。
1.「手動でパーティションテーブルを編集」を選ぶと次の画面に進みます。
パーティションを変更していれば次のように表示されます。
パーティション番号
領域
HD容量 ファイルシステム
1.基本 14GB nfts:Windows領域
基/論 20GB 空き領域
3.基本 2.9GB fat32:Windowsリカバリー領域
基/論 7.8MB 空き領域
2番目の空き領域にDebianをインストールします。
空き領域をLinux領域としますので、反転させて選び次に進みます。
決して1と3を選ばないでください。

パーティションを変更していなければ次のように表示されるはずです。
パーティション番号
領域
HD容量 ファイルシステム
1.基本 20GB nfts:Windows領域C:
2.基本 14GB nfts:Windows領域D:データ領域
3.基本 2.9GB fat32:Windowsリカバリー領域
基/論 7.8MB 空き領域
2番のWindows領域(D:のデータ領域)にDebianをインストールします。
この領域をLinux領域としますので、反転させて選び次に進みます。
決して1と3を選ばないでください。
次の画面で一番下の削除を選べば、この領域は空き領域に変わります。
空き領域に変わらなければ「Tab」キーを使って「戻る」選んでメニューを表示させ一番下の中止を選んで終了して下さい。
こうしてできた2番目の空き領域にDebianをインストールします。
いずれにしろ2番目の領域を使いますので、 決して1番、3番のパーティション番号領域は選ばないで下さい。

空き領域を作れなかった場合は、パーティション分割ソフトを使って変更します。

3.3種類のパーティションの切り方が選べます。一番の初心者用(ひとつのパーティション)を選んでます。
後日、細かく設定するつもりですがORCAをインストールできるかの試すの目的ですので簡単なのを選びました。

注意
デュアルブートでインストールした後に、何らかの理由でDebianを再インストールする時は上記のように分かれていません。 Debian領域ができていますので上から何番目とか言えません。
ファイルシステムをよくみて判断して下さい。パーティション番号の1番、3番は変わりません。
Windows:ntfs,fat32
Debian:ext3,スワップ
くれぐれもWindows領域を選ばないで下さい。特にリカバリー領域のfat32

4)再起動
このパソコンの場合は、普通に再起動しますので特別な処理は必要ありません。
これからは時間がかかりますので、パソコンの底にある爪を立ててパソコンと下の間に隙間を作りましょう。 これをしなかったためか熱を持ってしまいました。扇風機でパソコンを冷やせばなお確実でしょう。

Windowsを起動させたい場合、grub画面で一番下の「Microsoft Windows XP Home Edition」を選んで下さい。
下から2番目の「Windows NT/2000/Xp」これを選ばないください。これはリカバリー用です。

5)backports.orgの選択
p18のAPTの設定は6月25日に改訂になっています。改訂のようにしなければうまくいきません。
「Debianベースシステム設定」でbackports.orgの選択が面が表示されます。
Debianソフトウェアの選択(p19)の後で手順書にない画面がでます。初期設定の<はい>選んでます。
backports.orgパッケージを利用しますか−−><はい>
backports.orgの利用をカーネルパッケージに制限する−−><はい>
これで問題は起こりませんの初期設定の<はい>の選択でいいと思います。

6)x-window-systemとIntel(R)910GML
このパソコンのビデオカードは、Intel(R)910GMLです。これはXFree86の「i810」では対応してません。
Xorgの「i810」は、Intel(R)910GMLには対応してます。
上位機種の945GはXFree86の「vesa」で「color depthを16にすれば」動くのですが、解像度に問題がありXFree86をXorgに 変えています。
Xorgは現時点では945Gまで対応してるようです。

6)x-window-systemのインストール
p23のx-window-systemインストール方法を若干変えます。x-window-systemがXFree86でなくXorgで動くようにします。
1.x-window-systemインストール
# aptitude -t sarge-backports install x-window-system-core xserver-xorg

[debian-users:46880] Re: ビデオカードの認識について

2.自動でビデオカードの選択
p25の画面がでます。<Yes>を選択。
自動的に認識されビデオカード選択の画面はでなかったと思いますが、出た場合は「i810」を選んで下さい。
次から手順書にない設定画面がでます。「Enter」キーを押すだけで何もしません。
3.video card's bus PCI:0:2:0「Enter」キー
4.フレームバッファー使う?。
p25のフレームバッファーの選択画面がでます。手順書では<Yes>を選ぶことになっていますが、初期設定が<No>になっています。
そのまま<No>を選んでいます。<Yes>でもトラブルにならないのなら<Yes>の方がいいと思いますが、確認してません。
5.Please select the XKG rule set use
設定がXorgに変わっています。元々はXFree86です。
6.Xsession (Y/I/N/O/D/Z) {default=N]? [Enter]キー
7.Xsession.options (Y/I/N/O/D/Z) {default=N]? [Enter]キー
8.video modesの選択
1024×768、800×600,640×480が選ばれています。もし選ばれてなければ1024×768のチェック を入れて[Enter]キー
スペースバーを押せば選択されます。
9.gnomeなどのインストール
# aptitude install gnome-core gdm ttf-kochi-mincho tf-kochi-gothic
p23、p24の設定画面がでます。
後は、p30から手順を勧めていけば、ORCAがインストールできます。

7)その他
grub画面に表示されるwindowsリカバリを誤操作で選ばないようにメニューから削除した方がいいかもしれません。
事務が間違って選んでリカバリ操作したらwindowsのデータが消えてしまいますので削除した方がいいか思います。
コマンドラインからの入力はp32のsudoのインストールの所に書いてあります。

# vi /boot/grub/menu.lst

表示された画面を下の方に探していって下さい。#の付いたところは単なるメモになりますので無視して下さい。
****************************
title Windows NT/2000/Xp
root (hd0,0)
savedefault
makeactive
chainloader +1
****************************
#をつけることにより無効になります。
[i]キーと[Z]キーで編集します。カーソルを文字の先頭にあわせ左矢印キーを押し続けます。
ぴかっと光ってから[i]キーを押せば入力できます。それで文字の頭に#をつけます。
5行全部に#をつけたら左矢印キーを押して画面がぴかっと光ってから大文字の「ZZ」を入力します。
これでもとのコマンドラインに戻ります。
いつもは「Ctr」キー+「x」キー:終了。「Y」キーで保存にするのですが。このmenu.lstでは効かないです。
もっとしゃれたやり方もあるのでしょうが調べるのも面倒なのでこういう原始的な方法で入力しています。

****************************
#title Windows NT/2000/Xp
#root (hd0,0)
#savedefault
#makeactive
#chainloader +1
****************************
こうなれば書かれていたことは無効になりますのでwindowsリカバリは表示されません。かならず5行に#を つけて下さい。


(H19年7月22日記)NEC VersaPro VY14M/EX−Wへのインストール

ここに書かれていることを行って、何か被害にあっても責任はもてませんので自己責任で行って下さい。
*
参考
viエディターを使いますので操作方法を覚える必要があります。
下記の操作方法だけでも編集ができます。
a  カーソルの右側から入力を始める。
i  カーソルの左側から入力を始める。
x  カーソルの位置の文字を削除する。
dd カーソルの位置の行を削除する。
ZZ ファイルを保存して終了。
:q viを終了。
:w ファイル保存。
「Ctr」キー+「x」キー:終了


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