調 査 野 帳

調査年月日

平成11年12月18日 PM12:30〜4:15

調査海域

青森市内沖(水深4〜12m)

調査形態

調査船に乗船。イソメ餌釣り

採集魚類

2人分
ハゼ12尾(MAX25.5cm)
アイナメ1尾(19cm)
カレイ1尾(18cm)
カジカ1尾(18cm)
イイダコ2尾(おなじみサイズ)


生まれて初めてこんなバカでかいハゼを釣った。ハゼの目が飛び出ているのは楽に成仏させたため

船長の手記

待ちに望んだトロ風味のアイナメが釣れた超近場を釣る日がやってきた。気温は0℃。しかし、波2.5mの予想にしては風はほぼ無風。雪がちらつく中、久々に調査船は沖へと進んでいった。今回はうちの親父と2人。まず、すぐ近くの水深4.5mで釣る。なにも来ない。次はアイナメが釣れた岩場を釣る。エサがそのまま。そのうちいつも乗ってるプレジャーでカモを釣り・・いや、狩りに行っている人から「プロペラのまわる音がちょっとおかしい」と連絡があり、親父が海上でプレジャーに乗り移る。その間、水深10mのところでようやく最初の獲物「イイダコ」が釣れた。その後、離岸提に移ってアイナメ2尾(1尾は小さすぎるので放流)を釣るがかんばしくないので、また、調査船へ・・・以前投げ釣りでカレイが釣れたところでも釣るがあたりなし・・・調査船に雪が積もり、もう帰ろうかと思ったが、もう一度イイダコが釣れたところへ行く。ここから今日のストーリー?が始まった。

アンカーの羽をたたんで、完全に固定しないで少しずつ流されるようにした。すると私にアタリが・・・15cmくらいのハゼだった。「まあ釣れればいいか」 そのうち親父にもアタリが。おお! 20cmくらいの良型のハゼ。また親父が・・・カジカだ。そして、沖に流されて釣れなくなったので、もう一度初めの水深に戻る。ここからが奇々怪々。親父の竿にアタリがあってあげてみると大口をあけた魚が・・・「カジカか?」と思った。しかし、変だ。よく見るとハゼ! 23cmくらいある。長さだとさっきのやつとそんなに変わらないが、身も太くさっきのとは明らかに違う。でも特徴は同じ。「こんな大きなハゼがいるんだ!」今までいろいろな魚を見てきたが、今回のは感覚的に違和感を覚えるほどおかしい。以前釣ったダボハゼと呼んでいたハゼとは違う。小さいのはおなじみのマハゼだが、こんな大きいのは初めてである。その後おなじみのサイズを交えながらこのサイズのが2・3匹つれた。カレイとデカハゼのダブルも親父が釣っていた。そして、私の竿にも大きめのアタリが!、あげてみるとバカでかいハゼ全身に違和感が走る。「なんだこれは?」 後にこのハゼは25.5cmだと判明した。日も沈みかけてきたので帰港した。寒さで2人ともかなりまいったが、まあ、とりあえず魚が釣れたのでよしとしよう。

 ハゼは釣ったあとボートの板の上にそのままにして置いたので死んだと思っていた。しかし、水道水を入れたクーラーの中に入れると生き返ったかのように元気に泳ぎだした。人間が結氷寸前の海に投げ出されると、瞬間的に仮死状態になり、その後見事に回復したという例は聞くが、今回のハゼは水中と空中が入れ替わっただけで、まさにその現象なのだろう。暖かい屋内で苦しみながら窒息死するのはかわいそうと、たたきつけて瞬間的に成仏させたのだが、それは人間の都合でしかないのか?それとも、一瞬で気を失って楽に成仏できたのかはハゼのみが知るところ・・・

供養は唐揚げで行いました。大きいけれど背骨さえとってしまえば丸ごと食べられる。本当においしい。一番大きいのは刺身にした。白身魚だけに癖のないデリケートな味だ。
しかし、こんな大きいハゼがいるとは知らなかった。海はまだまだ未知の世界を持っているはず。これからも未知なる海に突撃を試みたい。



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