(C)TWO−WAY/小学校/国語/船(光村図書)/6年生



「船」の実践


TOSSオフサイド青森 前川善治

光村図書 6年生(上) 「船」の実践です。(’06.09.08更新)


 指示1.「文明諸君」を2つの言葉に分けます。分かれるところに線を入れなさい。

 *「文明」と「諸君」に分けていれば、教科書に丸をつけさせる。
 *それぞれの語句を国語辞典で調べさせ、「学問や科学が栄えて豊かな生活をしてい
  る皆さん」といった意味であることを確認する。

 指示2.「文明諸君」から読みなさい。

 *一斉に音読させる。4行目を読んだところでストップさせる。

 発問1.話者は「地球ののっかる船」を発明できないと思っているのですか? できると
      思っているのですか?

 *「発明できないと思っている」「発明できると思っている」のどちらかに挙手させ、「発明
  できると思っている」ことを確認する。

 指示3.「すったもんだ」を国語辞典で調べなさい。

 *国語辞典で調べさせ、「すったもんだ:議論などが、さんざんもめること。もんちゃく。」
  であることを確認する。必要であれば、「もんちゃく」についても調べさせ、「もんちゃく:
  乱れもつれること。もめごと。紛争。」の意味であることから、すったもんだとは「もめご
  と」の意味であることを確認する。

 指示4.この世の中には、例えば、どんなすったもんだがありますか?
      思いつくだけノートに書きなさい。

 *サークルで模擬授業をした際に「国語辞典で意味を調べさせるだけでなく、具体的な
  例を考えさせたり教師が具体的な例を示すことが必要ではないか。」という意見があっ
  たため指示4を追加したのだが、実際の授業では指示を出すのを忘れていた。

 発問2.「地球をどこかへ/さらって行」ったとして、「この世の中」から「すったもんだ」
      はなくなりますか? なくなりませんか?
      「なくなる」「なくならない」とノートに書きなさい。

 *30秒ほどしたら全員起立させて、ノートに書いた人は座るよう指示する。
 *全員が座ったら挙手させて、それぞれの人数を確認し板書する。
 *実際の授業では「なくなる」派が5名、「なくならない」派が34名であった。

 指示5.理由をノートに、「@…。」「A…。」と箇条書きしなさい。
      1つ書いたらノートを見せに来なさい。

 *理由を見せに来た子のノートに○をつけ、板書させる。
 *板書が終わった子どもや板書と同じ意見の子どもには、席に戻って他の理由を書くよ
  う指示する。

 指示6.意見を発表してもらいます。

 *少数派の意見から順番に発表させていく予定であったが、少数派の「なくなる」派から
  は意見が出されなかったため「なくならない」派の意見を発表させた。
 *実際の授業では、「なくならない」派から以下のような意見が出された。

 ・移動しただけだと何も変わらない。
 ・地球は地球だから変わらない。
 ・場所だけ変わっても、中が変わらないと意味がないから。
 ・地球をさらっても、人が死ぬわけじゃないからすったもんだはなくならない。
 ・ほかのもめごとがあるから。
 ・地球に動物や人間がいるかぎり、あらそい事はなくならないから。
 ・地球をさらっても人がいなくなるわけじゃないから、すったもんだはなくならない。
 ・今も争いや事件がぜんぜん減らないのでなくならないと思います。

 *質問や反対意見を受け付けた後、どちらの意見に賛成か再び挙手させたところ、全員
  が「なくならない」に賛成となった。
 *最後に、「世の中」とは「人びとが集まって生活しているところ」、つまり、地球上(及び
  その周辺)に存在するものであることから、「地球をどこかへさらって行ったとしてもこの
  世の中からすったもんだはなくならない」という授業者の考えを伝えて授業を終えた。


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