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「ありときりぎりす」で読書感想文の書き方を教える


TOSSオフサイド 前川善治

夏休み直前の3年生に、読書感想文の書き方を教えた授業です。「親も考え込む読書感想文は、『作品』と『体験』の位置づけが大切」(「苦手な
作文がミルミルうまくなる本」向山洋一編・師尾喜代子著 PHP研究所)と、高橋佳子先生のHP「『努力のつぼ』で読書感想文の書き方を教える」
の修正追試です。元実践では心に残った部分を自由に書かせていますが、本実践ではこちらで指定して書かせています。(’01/09更新)



 *準備物  (1)ピンクの作文用紙 (2)水色の作文用紙 (3)黄色の作文用紙 (4)「ありときりぎりす」のお話を印刷したプリント

 *3種類の作文用紙と、「ありときりぎりす」のお話を印刷したプリントを配布する。

 指示1 ピンクの紙を出します。2行目に自分の学年組と名前を書きなさい。

 *「三年一組 ○○ ○○」と板書して、作文用紙に写させる。学年組と名前が書けたら、「ありときりぎりす」のお話を読み聞かせる。

 指示2 感想文を書くときは、まずお話を読んで「一番心に残ったところ」を書きます。
      今日は感想文の書き方の勉強なので、みんな、「夏の日に、ありさんの注意を聞けばよかった。」の部分が一番心に残ったところということにします。
      「このお話を読んで一番心に残ったところは、きりぎりすが『夏の日に、ありさんの注意を聞けばよかった。』と言ったところです。」と、作文用紙に書きます。

 *「このお話を読んで一番心に残った…と言ったところです。」と板書し、作文用紙に写させる。

 指示3 水色の紙を出します。次は、お話を読んで一番心に残ったことと似ている自分の体験を書きます。
      さっき、「このお話を読んで一番心に残ったところは、きりぎりすが『夏の日に、ありさんの注意を聞けばよかった。』と言ったところです。」と書きました。
      みんなもきっときりぎりすさんみたいに、「あの時、○○の注意を聞いておけばよかった。」と思った体験があると思います。
      そういう体験を、作文用紙に半分から1枚くらい書きます。

 *中には、なかなか書けないで困っている子どももいる。そういう子どもには、
  「『早く宿題やりなさい。』って注意されたのに宿題やらないで遊んでて、やっぱり宿題やっておけばよかったと思ったことはない?」
  「『傘さしていきなさい。』って注意されたのに傘をささないで遊びに行って、かぜをひいたり具合が悪くなったりしたことはない?」
  などと教師が例を出したり、他の子どもの書いた文章を読んで聞かせたりする。

 指示4 黄色の紙を出します。最後に、ピンクの紙と水色の紙に書いたことを比べて、自分で考えたことを書きます。
      最初に、「このお話を読んで一番心に残ったところは、きりぎりすが『夏の日に、ありさんの注意を聞けばよかった。』と言ったところです。」と書きました。
      次に、「あの時、○○の注意を聞いておけばよかった。」と思った自分の体験を書きました。
      その2つをくらべて自分で考えたことを作文用紙に半分くらい書きます。 

 *やはり中には、なかなか書けないないで困っている子どももいる。そういう子どもには、
  「自分はありときりぎりすのどちらに似ていると思う?」、「どこが似ていると思う?」、「今度はどうしようと思う?」
  などと教師が例を出したり、他の子どもの書いた文章を読んで聞かせたりする。

 指示5 最後まで書けたら、自分の書いた感想文の中身に合うような題名をつけます。どうしても思いつかなかった人は、「『ありときりぎりす』を読んで」と書きます。

 指示6 題名が書けたら、ピンク、水色、黄色の作文用紙をはさみで切ります。はさみで切ったら、順番に作文用紙を貼り合わせていきます。

 *2時間でこの授業を行ったが、時間がなかったため、ここまでできたら完成ということにした。

 指示7 では、この作文を清書します。くっついたときにおかしいなというところは、直して清書していきなさい。

 *清書はしなかったが、本当であれば清書をしておかしい部分があったら直すことを説明して授業を終えた。


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