『海を渡った教師たち』

−海外日本人学校派遣教師たちの奮闘の記録−


 多くの都道府県には全県的な「帰国教師の会」がありますが,残念ながら青森県では組織されていません。そのような中で,上北地区では,青森県から初めて派遣された石川豊氏(派遣時:六ヶ所村立倉内小,故人)を中心に,「上北地区帰国教師の会」(現会長 三浦啓司氏) が結成され,活動しています。
 この会が作成している『海を渡った教師たち』は海外生活の記録集で,発行するにいたった経緯は,第1集の小笠原正明会長氏による<表紙によせて>と高谷弘毅氏による<あとがき>に示されています。

『海を渡った教師たち』表紙

 <表紙によせて>
 広大な海を渡った教師たちの,これはささやかな記録である。現代的に正しくはジェット機で空を飛んだ教師たちなのだが・・・・・。
 美しい帆舟は,交易や文化の伝播に重要な役割を果たしてきた。未知の世界への挑戦に家族共々生命を賭けた仕事を成し遂げて,舟人たちは,海の嵐よりも,美しくもロマンチックな海を多く語る。これから海を渡ろうとする人たちのため,に。海と船を愛したベネチア人の心と1260年にパリ市の紋章を船のデザインで定めたフランス人の心には,文化創造と伝承者の誇りがあった。

 <あとがき>
 平成元年3月の会合で,海外における貴重な経験を記録し,国際理解教育のための問題点等を探り,上北の教育に役立てると共に,海外生活の記念誌としての役割をも果たす意味での会誌の発行が話し合われた。
 それぞれ赴任した国が違い年度が違うものの,派遣期間中は,母国語の通じない異文化の中で,“自分の身は自分で守らなければ”という気概をもって頑張った,緊張した日々の連続だったように思われる。しかし又,そうした際に得られた貴重な体験も忘れられない。今後,上北から更に多くの方々が海外に出かけられ活躍されることを望む。

 ここに,海外での体験記録集『海を渡った教師たち』(現在,第3集まであり) を,会の許可を得て掲載させていただきます(文章等は,勤務校等も含めすべて原文のままです)。収録にあたり,成田善次郎氏と佐藤幸雄氏のご協力をいただきました。ありがとうございました。

第1集より
「ジッダ日本人学校」昭和51年度派遣:石川豊
「ブラジル苦闘記」昭和53年度派遣:三浦啓司
「ラインのほとりで」昭和54年度派遣:高谷弘毅
「コロンビア共和国の概観について」昭和55年度派遣:成田善次郎
「ビバ ブラジル」昭和58年度派遣:盛田光夫
「南の島スリランカでの三年」昭和58年度派遣:佐藤幸雄
「ルーマニア三年の生活から」昭和59年度派遣:小笠原正明
「イランイスラム共和国三年の生活を振り返って」昭和59年度派遣:石井勉
「台湾勤務の思いで」昭和60年度派遣:西村透
「パキスタンでの生活を通して」昭和60年度派遣:市ノ渡弘
第2集より
「派遣教員の家族として」昭和51年度派遣:(随伴者)石川みほ
「日本を知る」昭和53年度派遣:三浦啓司
「ドイツの学校教育に学ぶもの」昭和54年度派遣:(随伴者)高谷敦子
“カルチュア・ショック”昭和55年度派遣:成田善次郎




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