HONDA USO 800 (HONDA S500)HONDA S5001960年代モータースポーツに功績を残した HONDA S800 R はとても有名です。そのホンダが1962年に四輪分野進出に際し 360cc と 500cc のエンジンを搭載した S360 と S500 を発表しました。 今回の作品は HONDA S500 です。使用するキットは FUJIMI 1/24 HONDA S800 です。 ![]() 入手したキットのエンジンルームは、らしき物が存在する程度でどのようにしても食えそうにないのでボディを造り込んでみたいと思います。 さては災難かな、ボディもまたモールは甘い、バリだらけ一時は制作を諦めようとさえ考えてしまいます。ドアがない?まず初めの印象はそのような感じです。ボディにドアとトランクを罫書いてやる事から作業を開始する事にしました。細かい点では S800 のエンブレムを削り落とす事を忘れずに行います。( S500 を作成するつもりですから当然です。) S800 と S500 はボンネットの形状が違いますのでボディにへばりついているボンネットを切り取ります。(ボンネットが一緒に成型されています。) キットに含まれている S600 様のボンネット( S500 も多分同じ。)を切り取った跡に合わせてみるとぴったりと合わないではないですか。ボディのプロポーションから手をかけなければならないとは誤算でありました。 組み立てボディ全体を1200番で研磨後プロポーションを確認するとテールの形状が不自然です。何と凹みがあります。このままでは事故車のようです。パテ盛の上研磨して形状を整えました。エンジンルームとコクピットの作成に入る前に全体を仮組してみる事にします。 キットのコクピットに設けられた突起部分をシャーシに組み込むとボデイと位置が合いません。突起を削り落とし任意位置で接着する事にしました。(各パーツとも合は良くないです。)これとともにエンジンルームを確認ボンネットを重ねるとボンネットが浮き上がってしまいます。 やはりエンジンルームの作成は諦めてボンネットをボディに張り付けてプロポーション優先で作成する方向になります。 作成方針に従いボンネットをボデイと一体化する事にしました。プラ板で裏側から補強し、接合をパテで埋めます。(前記のとおり大きさが合わないため)その後罫書直して型を整えます。 ![]()
ここで S500 はオープンタイプですがソフトトップの状態やハードトップを選択する必要があります。キットにはどのタイプにも作成できるようパーツが含まれえていますがオープンタイプは使い物になりませんのでソフトトップかハードトップいずれかの選択になりました。ソフトトップは多少肉圧ではありますが、表現は雰囲気が出ておりこれを選択する事にします。(でも、やはりボディときちんと合わないです。もううんざりです。) コクピット周りについて少し触れておきましょう。このキットはノスタルジックレーシングシリーズですのでスポーツステアリングとスポーツバケットシートが付いてきます。しかし、国産乗用車というテーマに沿って箆椅子とナルディ?のステアリングを装備してみます。 乗用車のシートベルトですがこの時代は誰もシートベルトをして運転していなかったと思います。装備されている二点式シートベルトをシートの下に押し込んでしまっていたようです。そのような利用によりシートベルトを二点式にしたいのですがバックルの形状が良く解りません。(キットに含まれているバックルは明らかに違うと思います。) シートベルトは板鉛を用いて作成しました。 ホイールも当然スポーツタイプは選択外です。 塗装メッキパーツはバリバリの上にそのままメッキされていますので使えませんので漂白剤に漬込んでメッキを剥がしてメッキスプレーで塗装し直す予定でしたがメッキスプレーが入手できませんでしたのでアクリル塗装の銀色(商品名:メッキみたい)をする事にしました。これは乾きが遅く定着も良くないので塗装後は手を触れないように気を使います。 手を触れると色彩が濁ってしまったり剥がれたりと大変です。 コクピットとシャシはブラックで塗装しますが半光沢仕上げにします。 ソフトトップはつや消しブラックですが裏側をあえてライトグレーで塗装しコクピットのトーンを付けるようにしました。 ボデイカラーはホワイトに一滴クリアイエローを加えて古を演出してみました。 一滴加えただけでも劇的に変化しますのでアイボリーをよりアイボリーに演出するためホワイトを重ねてみました。 ほとんどダークトーンになってしまいカラー撮影してもあまりさえないようですがたまにはこのような渋さを蓄えた作品も良いのではないでしょうか。 ![]() ![]() 仕上げ塗装を終えた各パーツを組み上げるのですがこれがまた全然合わないのです。仮組で合せを取ったつもりがいつの間にか歪んでいたり接合が違っていたりこれまた大変です。直しをかけタッチアップし仕上げ完成のはずがタッチアップ用の塗色を残していない事に気が付き苦り切ってしまいました。ボディカラーは混合色を自作したので近似色を作成するのは困難です。混合色は作品完成まで取り置きしましょう。 定着の良くないメッキみたいにはシルバーでタッチしましたが光沢が違い不自然です。 フェンダーミラーの鏡部分にステンレスを張り付けるとミラーの感じが表現できます。 エンブレムを手書き仕上げしボディにトーンをつけるべく墨入れをして完成です。 反省点今回エンジンルーム作成を省略してしまいましたがキットの出来がもっと良ければと悔やむのはキット選択した自分を責めるようなものです。S800 を作成するつもりであれば他に優れたキットが存在しますので特別な理由のない限りこのかなり古いと思われるフジミのキットを選択する理由を見出す事ができないと思います。組みにくいキットで苦労したわりに仕上げに粗が目立ち全く良い所無しに終わってしまいました。塗装の工程などをもう少し工夫して金属感を出せればと思います。 考証
完成後実車の写真を入手しました。フロントの補助燈はやはりオレンジ色です。自分を信じて作成すべきであったと反省しきりです。エンブレムに関してもサイドに Honda のロゴが描かれえいるのは間違いがありませんがあのホンダの H マークはありません。代わりにヘッドマークが赤くあのホンダの H がボンネット前方に輝いています。 また内装に関してもメーターパネルはアルミニュームです。シートや内張りは臙脂色です。ホワイトリボンタイヤも表現したいところです。 地方では旧車の資料は入手し難いため雰囲気で作成を始めましたが実車の写真を目の当たりにしてしまうととてもショックです。 この状態ではレストアするより組み直したほうがよいとの結論に達するのは明白ですがうんざりする思いで制作したこのキットをもう一度組もうという気力は沸いてきません。 間違いだらけの HONDA S500 制作記になってしまいました。 |