

髪を振り乱し、口は裂け、それはそれは恐ろしい顔をしている。 山に住む豊作や、商売繁盛の神様とも、 気が狂い山に入った女性ともいわれる。 通りすがりの人達に悪さをしたり、人を食ったり…。 昔話の中の「やまんば」はたいていが人間の手で殺されてしまう。 代表的な三枚のお札でも、井戸に落ち石で埋められたり、豆粒に化けたところを餅にくるまれ食われてしまったり…。土地によってさまざまではあるが、人間のほうが「やまんば」より怖い! もう一つには、「やまんば」が里に下りてきて買い物をする年は豊作になるとか、商売が繁盛するとか言われているものもある。 また、「やまんば」はけっこう情にもろいところがあり、特にか弱い女性や子供、また働き者の貧乏人などには優しい面をみせることもある。まま母にいじめられている女の子にきれいな着物を渡したり、知恵をさずけたりする。これらは、「やまんば」が出産などで気が狂い山に住むようになった女性であるという説からきている。たぶん自分のかわいい子供のことが忘れられないのであろう。 |