薬のうんちく


薬といわれると、ほとんどの方は身体にいいものとお考えになるかもしれません。
しかし、薬にもいろいろなものがあります。
最低限の分け方だけでも知っておいて頂きたいものです。

薬というものは、本来、身体を「楽にする草」ということから「薬」というものになりました。
基本は生薬、生きた薬のことを言います。
しかし科学の発展により、その生薬の主成分を化学抽出したり合成することで、
安定して量産できる技術で薬を製造するようになりました。

そこで生まれたものは「化学薬品」です。
化学薬品はたいていが単身成分で、純度が高いため、効果も強く、早いのですが、
効き目がシャープすぎて「副作用」が強く出る欠点もあるのです。

ですから、効果のでるのが早い薬ほど良い薬というわけではなく、
その薬がどういう過程で作られたものなのかというところで薬を見分ける必要もあります。

基本的に化学薬品は「毒」です。

毒をもって毒を制す

これが化学薬品の利点であり、欠点でもあります。

薬事法では毒薬、劇薬、麻薬など、副作用が重大なものは指定してくれていますが、
基本的にはすべての化学薬品がそれに入るといっても過言ではないのです。

その昔、神農本草綱目という書物には、薬は3つの薬があるとしています。

上薬、中薬、下薬
です。

それをさらに「君、臣、左、使」とも分けていますが、ココでは簡単に上の3つで説明します。

上薬とは、命を養うことを主とし、一切の副作用のない薬。
中薬とは養生を目的とし、多少の毒も含まれるので服用には注意して服用する薬。
下薬とは、病をたたくことを主とし、毒が強いので長期の連用は避けるべき薬。

本来、薬はこの3つを病状により併用して使うものなのです。
そしてそのことをうまく使った薬として、漢方薬があります。

中国にはこの漢方薬という概念はないそうで、漢方薬は日本の医師が、
中国医学を基本に独自の処方を作り、日本人向けにアレンジしたものだそうです。
一般的に漢方薬というのは中国から伝わった薬と考える方も多いと思いますが、
今現在、日本で知られている漢方薬のほとんどは、日本独自のもので、
日本漢方医学として、世界に通じることのできるほど完成された薬だといわれています。
ちなみに中国ではオーダーメイドで、患者さん一人一人薬の内容が違います。
ですので、日本漢方のように、名前がつく薬はほとんどないといえます。

ココで勘違いして欲しくないのは、病院から化学薬品を数種類もらっていることから、
オーダーメイドの薬を日本でも飲んでいるとお考えになる方がいること。

日本の保健医療のオーダーメイドは化学薬品の併用でしかありません。
化学薬品は、2種類飲むと副作用を起こす確立が跳ね上がり、
4種類以上飲むということは、すでに医学の見解を超えているといわれています。
上、中、下薬の中で、下薬以下の毒薬、劇薬ばかり、数種類も飲んでいることですから、
医学では考えられない副作用があるといわれています。
実際、アメリカでは一つの病気に一つの薬しか出されません。
日本のように一人の患者が数種類の化学薬品を服用するということは
命を落としかねない危険なこととしています。
しかも、栄養素の不足を指摘し、栄養素補助に力を入れています。

そういう点で、日本の現代医療は、行き過ぎた面があります。
化学薬品の副作用を減らすために他の化学薬品で副作用症状を抑えるというところがあります。
下薬以上に毒性の強いものを何種類も服用することを考えると、
肝臓や腎臓は機能障害を起こすのは避けられません。
この薬の理解度の違いから、日本だけは慢性病大国となっております。

中国やドイツ、アメリカでは、慢性病の罹患率も死亡者数も
年々減っていることをご存知でしょうか?
日本だけ治らない病気が増え、病気による死亡数が増加しています。
この原因は、日本人の薬好きが原因であると言い切っている先生もおられるくらいです。

本来の薬とは、命を養い、自分自身が治す力を上げ、その上でつらい症状を楽にする薬をたすというものです。
だれでも、つらい症状がぱっと消える薬を服用すれば、その薬はいい薬だと考えることでしょう。
しかし、麻薬のように、ぱっと気持ちよくなってもその後どうなるかを考えていないようなことはいけません。

さらに言えば、自然生薬の上薬の部類のものでも、服用してすぐ楽になるようなこともあります。
ほとんどの方は漢方薬も長くのみ続けなければ効かないと考えると思いますが、
そんなことはありません
漢方薬でも「証」が合えば即効性があります。
ただ、漢方薬や自然生薬は、あくまで体の治癒力を助けながら治すものですから、
効き目がよわいと感じることもあると思います。
そういうときは無理をせず休むことが大事なのです。
治癒力がまったく働かないほど衰弱し、薬も効かない状態にまでなっている場合もあるのです。

ですから、そういう状態でさえも、
症状を軽減させてしまう化学薬品は場合によっては必要でありますが、
毎日、「予防薬」として服用するものではないのです。
そのことを服用する患者さんもほとんどはご存知ないでしょう。

科学の力で黙り込むほど、病気は甘いものではありません。

病気は環境や生活習慣から生まれます
なにか自分の体を壊すような生活をおくっているからこそ、病気になるのですから、
その「原因」を治すことせず、
「結果」として現れた「症状」のみを抑えようとしても、
治癒力が働いている元気のある人であればの話です。

ですから症状を抑えるだけでなく、その原因も見直さなくてはなりません。
その原因は、前述した上薬、中薬をたすことが一つ。
そして、自分自身の環境に対応できる体作りのために、
栄養素の補助も考えるべきだと思います。


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