さよならZZR

運ばれる直前。
複雑な思い出の中、自分の中でさよならをするため、
思いを写真にした。

思えば、自分は一人になりたいと思ってバイクに乗り始めた。
しかし、この年で大型にのるということは、
不思議な仲間意識が湧くもの。
バイクに乗る人はみな仲間。
そう錯覚してしまった。

一人で景色と自分とバイクの写真をとる。
それが目的だった。
一時、とあるMCに入っていたが、
もともとひとつきあいが下手な自分は、
バイク乗りの方々を怒らせる結果になった。
しかし、MCを離れたとき、
自分なりにほっとしたのを覚えている。
最初から自信がなかったのだから、
はじめから無理をするものではないと、いまさらながらに思う。
ただ、MCの方々には申し訳なく思っているのは確かなことだ。

またの間に1100ccものエンジンを抱えて走る。
それだけで自分には十分だった。
このでかいタンクをはさめるたびに、
自分の中で自己中心的な感情が湧き出す。

少しでも汚れるとすぐ洗う。
だから去っていく今でもぴかぴかだ。

このでかい顔をみるのも最後。

このぶっといフレームも、そのむかしあこがれた存在だった。
気が付けば、それを手放す時が来ていた。
しかし手放す悲しさはない。
いつかまた乗るときがあると感じているからだ。
そのときは、
本来の目的、
自分とバイクと景色の写真。
周りに流されず、
自分の意志で、
ばいくでやりたいことをしようと思う。