中里町立博物館」の中の1ページ、考古学替え歌集を見て思い出しました。

緊急発掘調査の現状と、それに携わる調査者の悲哀が良く表現されています。


「みちのく一人旅」の替え歌

 これを、ひとつきで あげればいいと
 迫る期限の意地悪さ
 その場しのぎの デタラメ掘って
 「・・・・」報告書
(*注1)

 雪の高砂(*注2) 吹雪の「・・・・」
 昨日と明日は違うのと
 未練残せば 想いは募る
 夢でも 責めるだろう

 たとえ どんなに ずさんで酷くても
 たとえ どんなに 中身が薄くても
 これが 「・・・・」の最後の報告書
 これが 最後の「・・・・」報告書

 時の流れに 逆らいながら
 エンピ繰り出す胸の内
 これも定めと 慰め合って
 「・・・・」報告書

 後ろ髪引く 書けない諸共
 泣いて断ち切る ページ数
 資料残せば いつかは書ける
 雑誌にも 書けるだろう

 たとえ どんなに ずさんで酷くても
 たとえ どんなに 中身が薄くても
 これが 「・・・・」の最後の報告書
 これが 最後の「・・・・」報告書

 ナミダ無しには聞けない歌えない、思い出に残る一曲です。その昔、仙台市教育委員会のバイトくんだった頃のことです。同期のk沼T朗くんが、S野先輩が担当していた発掘現場に愛を込めて作った替え歌なのでした(なにぶん昔のことなので、すべての歌詞を思い出せません。若干違うところがあるようにも思います)

 しかし、ここでS野先輩の名誉のためにも言っておかなければならないのは、「・・・・」部分に入る遺跡の調査は決してこの歌にうたわれたようなデタラメなものではなく、その報告書も限られた状況の中でなし得る最高のものだったと言うことです。

 この歌が発表されたのは、確かその年の新年会の席上でした。報告書の真っ最中のことです。苦笑いをするよりなかった諸先輩たちを後目に、大いに受けまくった私たちなのでした(この後、私も「氷雨」の歌詞をいぢくりまわしたのですが、ついに完成しませんでした 掘らせてー下さいー もーお、すこし。 調査がー終わらなーい 終わるはずがナイ。 掘れば掘るほどー 遺物があ 出てくるう こんな遺跡許して、下さい ・・・ 

(*注1) ・・・・には好きな遺跡名を入れて歌いましょう。  歌い方;ワンポイントアドバイス     (*注2) 高砂には仙台市教育委員会の整理室がありました。