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パラノイア 第2番

Paranoia No.2

2001

金管六重奏 2Trps,1Horn,2Trbs,1Tuba (4:44)

 パラノイア(妄想症)・シリーズの第2段です。テーマは「白昼夢」ということで、軽い妄想癖をもつ男性をモチーフにしました。初めの部分は、学生時代にトロンボーン三重奏用に作ったテーマを使っています。マーチ=カンタービレ=マーチの三部形式で、全体が四分の二拍子ですが、ときどき変拍子が入ってきて少し緊張感を持たせています。調性はこのシリーズの特徴として定まっていません。かなりあっちこっち転調するので、例によって楽譜は臨時記号の嵐です(でも第1番ほどじゃないから安心して)。この曲にまつわる話は次の通りです。

 サラリーマンのN君はそろそろ三十路を迎えようとしています。社内結婚して、子供も産まれたばっかりで、そこそこ幸せなN君です。会社でも仕事はそこそこにこなしていますが、最近は優秀な部下も入社し、面倒くさい仕事はそっちにまわして、N君は頭を使わなくてもいい楽な仕事をのんびりやっています。今日もいつものようにパソコンに向かって、ただ数値を打ち込むだけの単調な仕事を、苦いコーヒーを飲みながらやっています。
 N君は軽い妄想癖を持っていて、この日も例によって悪い癖がでてきたようです。キーボードをタイプしながら、いろんなことを妄想し始めます。ディスプレイにとまっている蝿、課長のはげ頭、めんこい女性社員…。いつしかN君は白昼夢の世界に浸ってしまいます。そしてつい、ウトウトと…。しかし、現実の世界に引き戻したのは、「〇〇〇〇〜!、起きろっ!」と怒鳴る課長の声でした。(この話はフィクションです)

 青金8回目の演奏会で初演。


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