この資料は、工業教育を取り巻く種々の会議・提言等を、国の状況と青森県の状況に分けて、教育全般と産業教育の観点からまとめたものです。(平成9年度前期分)
ポイントと工業教育に関連するキーワードを抜き出してあります。全体を概観するのに役に立てば幸です。ぜひ、元の資料にも直接当たって研究してください。
工業教育を取り巻く提言等について
1 国の状況
(1)教育全般について
ア
第15期中央教育審議会(平成8年7月19日に第1次答申し、16期へ)「生きる力とゆとり」−−−知:自分で課題を見いだす(課題発見能力)
徳:自らを律し他人を思いやる(ゆたかな心)
体:たくましい体(健康・体力)
(工業関連キーワード)
教育内容の厳選、基礎・基本の徹底、一人一人の個性を生かす改善、豊かな人間性、総合的な学習推進、教科等の構成の在り方、教員の資質向上、学校外社会人の活用、施設等環境の整備、関連機関との連携、様々な専門家と教員等との連携、国際理解教育の充実、外国語教育の改善、情報教育の体系的な実施、情報通信ネットワークの活用による学校教育の質的改善、高度情報化社会に対応する「新しい学校」の構築、情報化影の部分への対応、科学的素養の育成、環境問題と教育
イ
教育課程審議会(平成8年8月27日に諮問・発足)「完全学校週5日制の下で、ゆとりある教育活動の展開し、生きる力を育成」
・創造性を育成
・個性を生かし豊かな人間性を育成
・基礎・基本の指導の徹底
・社会の変化への適切な対応
・学校段階を通じて調和と統一
ウ
教育改革プログラム(平成9年1月24日)「創造性とチャレンジ精神の発揮できる社会づくりのため、5つの他の改革と一体で、一人一人の子供の個性を尊重し、正義感や思いやり、創造性、国際性を育む。」
(工業関連キーワード)
学校制度の複線化(中高一貫教育)・弾力化(飛び級)、文化と伝統の尊重、望ましい社会性と論理観、環境に関す教育の充実・体験、教員のボランティア活動や福祉活動、多様な選抜方法、地域社会の連携強化、学校外体験活動推進、ボランティア活動の促進、社会人や地域人材の学校への活用
(2)産業教育について
ア
理科教育及び産業教育審議会(平成9年5月13日)「社会・産業界の急速な変化に対応し、生徒一人一人の多様な個性を生かした専門教育充実のため、今後の専門高校における教育の在り方を検討」
・新たな教科・科目を含め、内容・構成・指導法と、
その際、教職員、施設設備等条件整備の具体的方策
・社会の諸状況の変化等を踏まえた専門高校における教育の在り方
(将来のスペシャリストと必要な基礎・基本)
・産業界や地域との連携の在り方
・中学校段階での進路意識形成及び進路選択できる学科・選択幅の在り方
イ
スペシャリストへの道(平成7年3月8日)−職業教育の活性化方策に関する調査研究会議(最終報告)−
「将来のスペシャリストとして必要とされる専門性の基礎・基本の教育へ重点を置くとともに、専門教育での一人一人の能力・適正に応じた総合的な人間教育」
(工業関連キーワード)
呼称変更、進路指導の充実・改善、勤労観・職業観の育成、高度な施設・設備(高校テクノセンター)、情報化への対応、地域連携講座の開設、学校・地域連絡会議の設置、科目履修生の受け入れ、専攻科の整備、推薦入試の拡大、特別選抜の実施、専修学校との接続
ウ
工業等に関する専攻科の拡充について(平成7年3月30日)−「産業の高度化に対応した実践的技術者の育成について(最終報告)−
「工業等に関する専攻科を拡充する必要がある。」
・ 技術の高度化に対応して上級の職業資格を目指す分野
・ 地域振興のために伝統工芸等の地場産業の後継者育成を目指す分野
・ リカレント教育を行うことを目指す分野
エ その他団体からの提言
・「学働遊合」のすすめ(平成9年3月:社団法人経済同友会)
・創造的な人材の育成に向けて〜求められる教育改革と企業行動〜
(平成8年3月26日:経済団体連合会)
・ グローバル社会に貢献する人材の育成を
−日経連教育特別委員会・グローバル社会の人づくり検討委員会報告−
(平成9年2月:日本経営者団体連盟)
2 青森県の状況
ア
第3次青森県長期総合教育計画(平成9年3月)−一人一人がいきいきと輝く〜豊かでうるおいのある生涯学習社会の形成〜−
「本県教育が抱える様々な課題の解決に向け、21世紀の青森県教育を展望する。」
(工業関連キーワード)
多様な学習機会の拡充、学社融合の推進、魅力ある学校づくりの推進、多様で弾力的な教育課程の編成・実施、自らが生き方を考え進路を選択できる教育の推進、高校教育改革の推進、国際化・情報化(マルチメディア活用教育、情報ネットワークの活用、ハード・ソフトの整備、ソフトウェアライブラリー)に対応する教育の推進、環境教育の充実、優れた教員の確保(研修・研究)、学校施設設備の整備充実、専攻科の拡充、指導内容・方法の改善、高校テクノセンターの整備検討
イ
高校教育改革推進検討会議(平成9年度から)・特色ある学科・コースや総合学科等の設置
・中高一貫教育の導入等、学校間の接続
・生徒減少期に対応した、学校規模、配置及び学科構成等
(2)産業教育について
ア
青森県産業教育審議会(平成8年7月24日「農業・工業・看護について」答申)「日本の工業界の動向・本県の特性に合わせた工業教育の推進と、スペシャリストに対応した教育内容の改善・充実及び、基礎・基本を着実に学習させるとともに幅広い視点や発想を大切にし「ものづくり」を通した課題解決型の学習へ力点を置く。」
(工業関連キーワード)
高度技術化への対応、専攻科の設置、大学進学対策、地域・産業界との連携、情報教育の充実、施設・設備の充実、教員研修の充実
イ
産業教育推進検討委員会(平成9年度から)「庁内に青森県産業教育審議会の答申を実施するための組織を設け、県高等学校長協会の各専門部会との連携を図りながら、答申の諸提言について具体的な方策を検討する。」
(3)青森県行政全体
ア
ニューフロンティア21あおもり(平成7年3月1日)「福祉日本一、赤ちゃん日本一、日本一の橋の3つ、特に福祉日本一。県民所得の向上、高卒者県内就職率アップ、平均寿命アップ」
(工業関連キーワード)
インターネットを活用し世界全域との情報ネットワーク化、技術協力者の海外派遣、地場企業の育成・支援強化、高付加価値加工組立型本格企業・工場の誘致、あおもりアジェンダ21(環境基本行動計画)の策定
イ
新青森県長期総合プラン(平成9年3月27日)「ニュー・ルネサンス−人間性復活−の青森県づくり、おこそうあおもりの風、自然と生きる・福祉を興す・文化を耕す・地域輝く青森県」
(工業関連キーワード)
楽雪社会の形成、個を生かし創造性を育む学校教育、情報交流拠点づくり、ニューインダストリーの創造をめざす工業の振興