多動のお子さんの指導
    「ADDに関する教室経営の50の助言」より抜粋



1 貴方が本当に彼らと付き合うことを確かめることです。

2 貴方の支援を作り上げることです。教室の中に2,3人の多動の子ども
  たちがいると,教師は極めて骨が折れることになります。

3 貴方の限度を知るべきです。助けを求めることをおそれないでください。


4 子どもにどんな手助けがほしいかたずねなさい。子どもを個別的に座ら
  せて,彼,彼女らがいかに学習したらいいか最善なのかたずねるように心
  がけてください。

5 多動の子どもたちは組織を必要とすることを忘れないでください。彼ら
  は自分自身を内部から組み立てられないので,彼らの環境を外部から組み
  立ててやることが必要です。リストを作りなさい。多動の子どもたちが表
  を作ることは大いに恩恵をこうむることになります。彼らには予告が必要
  です。彼らには反復が必要です。彼らには指図が必要です。彼らには制限
  が必要です。彼らには組織が必要です。

6 失敗や欲求不満のかわりに優越を,退屈や恐怖のかわりに興奮を,これ
  らの子どもたちは特別な助力を必要とします。

7 決まりを決めた後,それらを書き留めさせることと,全部見えるように
  しましょう。彼らは何を期待されているか知ることにより安心できるので
  す。

8 アイコンタクトを頻繁にとりましょう。貴方はアイコンタクトで彼らに
  「思い出させる」ことができます。それをしばしばしてください。

9 彼らを貴方の机の側に座らせなさい。この援助はあっちこっち行ってし
  まうのと,まごつかせることをくいとめるためです。

10 制限,限界を設けよう。これは抑えたり,なだめたりすることで,決して
  て体罰ではありません。それを一貫してやりましょう。予測できるように
  しましょう。敏速にしましょう。そして簡素に言いましょう。雄弁家のよ
  うに公明正大な論議を複雑にしないでください。これらの長い論議は,ま
  さにわきにそれてしまいます。手に負えなくなります。

11 出来るだけ予想できる計画にしましょう。それを黒板あるいは子どもの
  机に掲示しましょう。それをしばしば注目させましょう。変化は彼らにとっ
  てとても難しいことなのです。あらかじめ変化が上手にできるように準備
  しましょう。何が起きるか警告しましょう。それで定刻に近づいていって,
  繰り返し警告をしましょう。

12 子どもたちが放課後自分たちのスケジュールを立てられるように助力し
  てみてください。

13 しばらくの間教室を離れるといったはけ口,避難弁を配慮しましょう。
  そうすることで,自己観察力と自己調整の大切なルールを学び始めること
  になるのです。

14 宿題の量よりも質を目指しましょう。彼らは,しばしば負荷を減らす必
  要があります。

15 多量の仕事は分けて,少ない仕事にしましょう。仕事を分けてしまうと
  いうことは,扱いやすい部分にするということ,各各の構成要素を小さく
  見せるということです。これはすべての指導方法の中で最も重要なことの
  一つであります。

16 過度な刺激は警戒してください。火のうえにかかっているやかんのよう
  に簡単に怒りだしてしまいます。貴方は急いで熱を冷ましてやる必要があ
  ります。クラスで無秩序にふるまうときの最善の解決策はそれを第一に取
  り除くことです。

17 彼らを最も荒廃させるのは自尊心がなくなることです。彼らには勇気づ
  けること,誉めることがよいのです。

18 貴方が言う前に,貴方が言うことが何であるかつげましょう。彼らは声
  によってよりも視覚的に学びます。それと同じくらい,貴方が言うであろ
  うことを書くのであれば,最も役立つことになります。

19 指示を簡単に言いましょう。選択を簡単にしましょう。予定することも
  簡単にしましょう。簡単な言い回しは,より理解するようになります。

20 点数制度は,行動を緩和するのに有効です。報奨制度も有効です。多動
  の子どもたちは点数や報奨に対してよく反応します。

21 一貫して注意を払うようにしましょう。彼らは一貫して忙しく感じさせ
  る必要があります。彼らは熱中する限り,調子を外すことがより少なくな
  ります。

22 可能なら子どもに責任を与えましょう。

23 タイマー,ブザー等も考慮にいれましょう。

24 あらかじめ何が起こるだろうか知ることを必要とし,そこで彼らは精神
  的な準備ができるのです。もし彼らが突然に組み立てられない時間を与え
  られたら,それは刺激過剰となります。

25 家庭から学校,学校から家庭へとノートを活用しましょう。これは日々
  の親と教師のコミュニケーションに役立ちますし,重大局面での混乱を避
  けることにもなります。それはまた彼らが必要としていることをフイード
  バックすることにも役立ちます。

26 シンフオニーの指揮者のようにふるまいましょう。始める前のオーケス
  トラが注意を引くようにしよう(沈黙をもちいるのもよし,指揮棒をこつ
  ことたたくもよし)。教室では調子を合わせることです。

27 一にも二にも繰り返しあるのみ

28 練習あるのみ。彼らの指導の最善の一つは練習で望ましいのは積極的な
  練習です。それは注意を焦点化させるのを助けます。それは有益なあるホ
  ルモンや神経化学物質を刺激します。練習は面白いのだと手段を講じるこ
  とです。

29 ひらめく瞬間をいつも見ていてください。彼らはしばしば見せているよ
  りもはるかに多くの才能を,そして天賦の才を見せます。彼らは創造性,
  自在の動き,自発性そして元気に満ちています。彼らは気前の良いところ
  があり,喜んで手助けをします。調和はやがてあらわれてくるものです。