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第5・6学年総合学習指導案

平成9年11月19日
5年生      8名
6年生      4名
計12名
指導者  渋田健太

1.題材

 「学級のホームページをつくろう」(本時6/6)


2.題材設定の理由

 教育現場にコンピュータが配備されて久しいが、実際のところ以前までの環境であれば、授業や教育環境に適した使い方はかなり限定的な使用が一般的であった。しかし、ここ1〜2年の間に急速に情報通信(特にインターネット)環境が整ってきた。このことにより新たなコンピュータの利用法が広がり、子どもたち本意の使用形態が可能になった。異口同音に、現代は情報社会だとか、世はマルチメディアなどということを耳にするが、子どもたちにそれを実感させる機会は皆無に等しい。インターネットを2001年度までに全ての中学、高校で、2003年度までに小学校でも利用できるようにしたいという文部大臣の具体的な目標年度が明らかにされた。これらをふまえ本校では今年度、インターネットを活用する様々な実験を重ねてきた。その仕上げ的な実験として、自分たちの学級の存在意義をもう一度認識し、それを表現力豊かに発信させることを目的としたホームページ作成を設定した。
 今回の授業を総合学習としてとらえたのは、ホームページ作成が多岐の教科のねらいを包括していると認識したためである。具体的はプログラム作成時においては算数科の「筋道立てた考え方」の育成につながり、文書入力時においては国語科の「推敲能力」の育成につながり、情報集めの段階では社会科の「資料収集能力」につながり、画面構成作成時には図工科の「表現力」向上につながると考えられる。


3.関連と発展

低学年

目標 コンピュータの基本的な取り扱いができるようになる
内容
@電源とリセットボタン
Aマウスの取り扱い
・水平な場所で正しく持つことができる
・右ボタン、左ボタンの機能を使うことができる
Bフロッピーディスクの取り扱い
・挿入ドライブと挿入方向、取り出しが正しくできる
・フロッピーディスクを抜いてから電源を切る
・赤いランプがついているときはフロッピーを抜かない
Cコンピュータによる作図
・簡単な図形をかき、目的の色を塗ることができる
D簡単な文章をローマ字入力で打てる
・ローマ字表を見ながら打てる
Eコンピュータ、ソフトなどを公共物として大切に取り扱わ
なければならないことがわかる

中学年

目標 コンピュータとプリンタの基本的な操作ができるようになる
内容
@コンピュータによる作図
・様々な機能を使ってかき、図形に文字を書き込むことが
できる
・図形のファイルができる
A文書の入力
・ローマ字で自分で書いた文章を入力できる
(促音便 撥音便を含む)
B文書の保存と呼び出し
・文書をフロッピーディスクに登録することができる
・フロッピーディスクから文書を呼び出すことができる
C文書の印刷
・用紙をセットすることができ、印刷することができる
Dデータベース
・データベースから情報を検索することができる
・簡単なデータベースを構築することができる
E様々なソフトを自分自身で走らせることができる

高学年

目標 コンピュータを積極的に活用し、主体的に操作することができる
内容 @コンピュータによる作図
・図形ファイルの編集ができる
A文書の編集ができる
B文書の印刷
・印刷書式を設定し、印刷できる
Cデータベース
・データベースから情報を検索し、新しい情報を作り出すことができる
・簡単なデータベースを構築することができる
D各種アプリケーションソフトの基本操作をすることができる
・グラフ作成ソフトを利用できる
・表計算ソフトを利用できる
・オーサリングソフトを利用できる
Eまわりを取りまく環境は情報化社会であることがわかる



4.児童について

 本校でコンピュータを本格的に授業に取り入れて3年目になる。高学年になればなるほどハードに対するリテラシーも深まり、ある程度ツールとしての使い方もストレスなくできるようになってきた。すでに社会科の実践では電子メールを利用し様々な情報を入手するようになり、インターネットの有効性にも気づき始めている。しかし、高学年12名いれば12名とも同じ程度ではなく、インターネットを積極的に活用する子もいれば、ただのゲームマシンとしてのみしか、その魅力をはかれないものもいることは事実である。
 今回の授業においては、自分たちが世界に発信したい情報等は何であるのかをはっきりさせない限り、ただの時間つぶしになる可能性がある。十分その点は深く話し合いをもたせたいところである。また、能力差の大きい児童をどの場面で、どのように評価し満足感を与えてやるかが題  材の課題であると認識している。
 ホームページ作成に関しては、インターネット接続可能なマシンを4台用意し(Windows95マシン学校用1台、個人用3台:うちノート型2台)最終段階でインターネットに接続するときに使  う予定であるが、旧式のマシンでもデータ入力に関して問題ない場合は、使用する予定である。(Windows3.1マシン2台)
 今回はNTTの好意により回線を臨時的に増やしてもらい、4回線を確保できる見通しである。そのため班単位でインターネットに接続できるメリットがあることから、児童の興味や関心が比  較的持続しやすく、かつ集中しやすくなるのではないかと期待している。



5.単元の目標

(1)自分たちの学級の存在価値を再認識させる。
(2)創ることによって学ぷ力を育成する。
(3)インターネットリテラシーを身につけさせる。



6.単元全体指導計画

段階 内 容 ね ら い 学 習 問 題 留意事項


ホームページと
は何かを認識す
・自分たちの学級のホームページをつくる意欲をもつ どんな情報を発信したらよいだろう 日本各地の小学校のホームページを見させる


ソフトの使い方
を知る
・ホームページビルダーの使い方を身につける ソフトを使ってみよう 3人一組の班をつくらせる


情報を分類しな
がら整理する
・プログラムを考える 考えたデータをまとめてみよう 筋道立てた考え方を身につけさせる


写真を取り込む ・スキャナーの使い方を身に付ける スキャナーの使い方を知ろう 全員にやらせる


パソコンにデー
タを入力する
・テキスト、フォトグラフ、サウンド等をファイル化する データを打ち込もう 自由に入力させる



本時
ホームページと
してまとめ上げ
ファイルをアッ
プロードする
完成作品をみる
・ソフトを使って各種のデータを統合する
・表現の優れているものを認めあう心情を育てる
打ち込んだデータをリンクさせよう
自分たちのページをインターネットで見よう
多様な表現を認める



7.校内研との関わり

研究主題


       学習意欲を高め、豊かな表現力を育成する指導法の研究(3年次)
         ─────情報通信の活用を通して──────
  

研究目標

学習過程に情報通信の活用を位置づけることによって、学習意欲を高め、豊かな表現力のある児童を育成する。

  

研究仮説

@児童自らが収集した情報を整理しながらまとめ、再発信していくことによって、豊かな表現 力を育成することができるのではないか。
A情報を収集し、選択、発信(発表)することによって、事象に対して興味・関心や問題意識 が高まるのではないか。
B各メディアを統合する作業は自分なりの考えや思いをまとめる力に結びついていくのではないか。

  

年次計画

3年計画
     1年次
        @コンピュータの起動方法を覚える
        Aゲームを通してコンピュータ親しませる
        B文章をローマ字で書けるようになる
        Cキーボードの配列を覚える
        D五十音をキーボードを通してローマ字入力させる
        E自作の詩をワープロソフトで入力させプリントアウトさせる
     2年次
        @オーサリングソフト(マルチメディア教材作成支援ソフト)利用によるマルチメディアタイトル(作品)の作成
        Aマルチメディアによる学習のまとめと発表の場での活用
        B異内容指導でのコンピュータソフトの活用 C委員会活動の中でのコンピュータ活用
     3年次
        @データベースを生かす活動
        Aパソコン通信で情報を引き出し、活用する
        Bネットワークによる学校間交流をし、コミュニケーション能力を高め、授業に生かす
        ※本時は、上記年次計画の3年次A、Bに該当  

本時と校内研との整合性

 本校の校内研がめざそうとしている方向は、自己教育力を育てる道具としてのコンピュータの活用、情報活用能力を育てる道具としてのコンピュータの活用、自ら学ぷ意欲と社会の変化に主体的に対応できる能力を育てる道具としてのコンピュータの活用、思考力・判断力・表現力などを育てる道具としてのコンビュータの活用である。具体的には、
 @コンピュータを児童の思考力を高め、思考力を増幅する道具として活用する
   (ホームページのファイルリンクなどに関わる筋道立てたプログラム作成) 
 Aコンピュータを児童の自己表現力を高め、創造力を発揮させる道具の一つとして活用する
   (よりよい表現を追求する画面構成)
 Bコンピュータを児童のコミュニケーション能力を育てる道具の一つとして活用する
   (電子メール利用による不特定多数に対するコミュニケーション能力)
などがあげられる。
 今回の提案授業では、学級裁量をその実験及ぴ検証の時間としてとらえ、教科の枠にとらわれない展開を考えた。

    

校内研として検証したい点

@ホームページ作成が個々を生かすツールになっているか。
A創ることによって子どもたちは何を学んでいったのか。
Gコンピュータが、ツールとして定着し違和感なく児童の表現活動の一役を担っているか
C情報通信手段が彼らにどのような喜ぴを与えているのか、若しくはいないのか。
D児童の表現を妨げているものは何か。



8.本時の展開

(1)ねらい
・発信したい情報が何であるのかを吟味することができる。
・ホームページ作成を通して自分たちの学級を見つめ直すことができる。
・どのような表現方法がより効果的であるのかを試行錯誤することができる。

(2) 本時の展開
段階 学 習 活 動 予 想 さ れ る 児 童 の 反 応 留 意 点


む1
1.前時までの活動を振り返

 2.本時の学習課題を把握する


打ち込んだデータをリン
クさせアップロードしよう
・プログラムチャートにそってデータを入力
し、画面を構成していったことを想起させ

・できあがったファイルをリンクさせWWW
(ワールドワイドウェブ)に登録すること
を意識する



3.リンクボタンをつろう

4.手直しするデータはなだろうか
(より豊かな表現への支援として)

5.アップロードする前にての班のデータをメイン
コンピュータに移植する

6.アップロードしよう

7.インターネットに接続目名小学校のホームペー
ジを見よう
・ファイルのリンク先はどこだろう
(c:\html\index.html&c:\html\56\top.html)
・プログラムに間違いはないだろうか
(うまくリンクしないとき)
・写真が大きすぎる
・データのファイルサイズを変えてみよう
・見やすい背景にしたらどうだろう
・見栄えのするページにしたい
・自分たちのデータをフロッピーディスクに
コピーする
・リンク見るダーの「まるごと転送」機能を
使う
・載ってる
・できた
検証点@
検証点B
検証点D
グラフィックデー
タの修正は教師側
がやってもかまわ
ない
(HTML言語で手
ししてやる)
ハードディスクへ
コピーは教師がや
できるだけ子ど
もの手でアップ
ロードさせたい
終末 8.次時の予告 ・更新情報について話し合いをもつ
(3)評価
 ◎発信したい情報が何であるのかを吟味することができたか。
 ◎ホームページ作成を通して自分たちの学級を見つめ直すことができたか。
 ◎どのような表現方法がより効果的であるのかを試行錯誤することができたか。
   ・興味を持って取り組んでいたか。  
   ・何もせず黙っている子がいなかったか。
   ・筋道立てたプログラムを実行できたか。  
   ・創作意欲がとぎれなかったか。  
   ・コンピュータリテラシーの程度。  
   ・目が疲れていなかったか。  
  

(4)使用ソフト
   ホームページビルダー2.0(IBM)
   ネットスケープナビゲーター(ネットスケープコミュニケーションズ)


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