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悪酔い 〜アセトアルデヒドが原因〜

 アルコールは体にはいるとどのように吸収、分解、排泄されるのでしょうか。
 Dさん(36)は公務員。仕事が終わると毎晩のように同僚と飲み歩きます。週休2日制になってからというもの、「花金」には決まってなじみの店を数軒「はしご」して回り、帰宅は明け方近くになってしまいます。飲み過ぎるとゲーゲー吐いて、翌朝も二日酔いで頭がガンガンし、昼過ぎまで起きることもできません。「あ〜あ、今度からは飲み過ぎないようにしないと、」と反省することしきりなのですが、1、2日休むとまた同じことの繰り返しです。
 体内に入ったアルコールは胃、小腸など、上部消化管の粘膜から吸収されます。粘膜から血液中に入ったアルコールは全身をかけめぐることになります。アルコールは水にも脂にも溶けるため、脂肪組織なども含めて全身のあらゆる組織に浸透します。
 血液中のアルコールはほとんどが肝臓で酵素によって分解され、「アセトアルデヒド」という物質に変わります。アセトアルデヒドはさらに別の酵素によって「酢酸」(要するにお酢の主成分)に変わり、それがさらに分解されて水と二酸化炭素になって汗、尿、吐く息の中などに排泄されます。
 実はこの「アセトアルデヒド」が「悪酔いの素」なのです。二日酔い、悪酔いの時に吐き気がしたり、心臓がどきどきしたり、頭が痛くなったりするのはアセトアルデヒドが十分に分解されず、血液中の濃度が高い時に起こると言われています。
 Dさんのように二日酔い、悪酔いを繰り返すというのは、すでにアルコール依存症の入り口に足を踏み入れた状態といえます。上手な飲み方に変えることができないのであれば、もうきっぱりと酒をやめた方が良いでしょう。

 「二日酔い 繰り返すあなたに イエローカード」


イラスト・成田 富子


(さかもと・たかし 藤代健生病院院長)
(「東奥日報」 2002.7.28 「家庭・暮らし」面「健康」欄に掲載)

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