Q 妊娠中に喫煙すると赤ちゃんによくないって本当ですか。
A 妊娠中の喫煙は大変危険です。赤ちゃんは胎盤を通じて母体と物質交換を行っていますが、たばこの中のニコチンは前進の血管を収縮させますから、お母さんがたばこを吸うと臍(さい)帯の血流も妨げられ、赤ちゃんは酸素不足になります。
また、たばこの煙の中の一酸化炭素は酸素と比べて250倍もヘモグロビンと結びつく力が強いので、たばこを吸ったために増えた一酸化炭素ヘモグロビンも赤ちゃんの酸素不足を招きます。
たばこを吸っているお母さんから生まれた赤ちゃんは低出生体重児になりやすく、また先天異常になる率も高いことが分かっています。無能症1.8倍、口蓋(こうがい)裂2.6倍、二分せきつい2.7倍、先天性心疾患2倍などのデータがあります。自然流産の率は1日20本以下の妊婦で喫煙しない妊婦の1.6倍、20本いじょうでは2.3倍にもなります。周産期死亡1.4倍、早産も多く、出生児の胎盤早期はく離1.8倍、前置胎盤2倍、前期破水などのお産の異常が起こる率も高くなります。
妊娠中にお母さんが喫煙していた場合、子供はがんの発生率が高いという調査もあります。たばこの煙の中に発がん物質は200種類にも上り、血液を介して全身に回りますから、当然赤ちゃんにも害があるようです。危険なのは分かっていても、妊娠に伴う精神的なプレッシャーやうつ状態があるとたばこがやめにくくなったり、禁煙が勧めにくい精神状態になったりすることもあります。
昔の「女はたばこを吸うな」という社会通念には反発を感じる方もおられるでしょうが、若い女性は初めから吸わないのが賢明です。せめて、妊娠する前にたばこはやめておきましょう。妊娠している人の前でほかの人がたばこを吸うことも大変危険です。喫煙する家族がいる場合は禁煙してもらうか、外で吸ってもらう配慮も必要です。
