若い女性とたばこ(年齢を10歳老化させる)

 

 都会の町を歩くと、以前はあまり見かけなかった光景を目にします。それは女性の歩きたばこです。喫茶店やファーストフードレストランでも若い女性のスモーカーが目につきます。

 以前日本では、女性はたばこを吸わないものだという社会通念がありました。しかし女性の社会進出に伴い、また細いおしゃれなたばこが販売され、「できる女性は喫煙」というイメージ戦略などによる喫煙のファッション化に伴って、特に若い女性の喫煙率がじりじりと高まっています。女性全体の喫煙率は十数%であるものの、20歳代の女性の喫煙率は30%以上にも上ります。

 心配なのはこれらの女性が妊娠する時です。妊婦の喫煙率についてはさまざまな数字がありますが、妊娠中でさえ、喫煙がやめられない妊婦はどうやら十数%いるようです。

 妊娠中のたばこは胎児に多大な悪影響を及ばし、早産、死産や低出生体重児の原因となります。家族の喫煙は出生後の新生児突然死症候群の原因にもなります。その意味でも若い女性の喫煙の増加は危険が大きいのです。

 「やせるために吸う」という女性は、実はたばこが美容の大敵であることをご存知ないことが多いようです。

 たばこの煙による血流障害は肌に深いシワを刻み、肌を荒らします。たばこによる歯肉着色や、唇のくすみは美ぼうを損ないます。たばこは歯周病の原因にもなりますので口臭は強くなり、歯茎もやせて歯は抜けやすくなり、入れ歯になるのも早まります。たばこでやせるのではなく、やつれるのです。

 スクリーンではすてきな女優さんがたばこをくゆらすシーンもありますが、それは作られたイメージです。周りをよく見てください。たばこを吸っている人は本当にスマートですてきですか。肌はしわもなく輝いていますか。荒れた肌が厚化粧で隠されていませんか。

 たばこは女性の年齢を十歳くらい老化させます。美しくありたい女性にとって、たばこほどふさわしくないものはありません。