たばこ病あれこれ(上)(発がん物質が200種類以上も)

 
 たばこはほとんどの病気を悪化させたり、生命に危険のある重い病気を起こします。しかも、ご本人だけでなく、一緒に暮らすご家族や共に働く同僚にも悪影響を及ばします。日本では「あなたの健康を損ねる恐れがありますので、吸いすぎに注意しましょう」という表示でお茶を濁していますが、たばこは1日1本でもいろいろな病気の危険を増大させますから、この表示は明らかに間違いです。

 海外では「たばこはあなたを殺すかもしれない」「たばこは周りの人にも死に至るような病気を起こす」などという警告を、パッケージの三分の一のスペースを使って表示しなければ売ってはいけない決まりがあります。JT(にほんたばこ産業)のセブンスターも海外では「SMOKING KILLS(禁煙は殺す)」と表示して売っています。

 1.がん たばこの中には200種類以上の発がん物質が含まれています。肺がんだけでなく体の至る所にがんを起こします。肺がんの72%、喉頭(こうとう)がんの96%、膀胱(ぼうこう)がんでさえ31%が原因であると言われています。たばこを吸う人と一緒にいる人にもがんを起こすことが知られています。

 2.血管の病気 たばこは長年にわたり血管を細くして、吸っている人や周りの人の動脈硬化を促進させてます。また、ニコチンは血管を収縮させて血の巡りを悪くします。さらに喫煙すると血の塊もできやすくなります。どのメカニズムに関しても血管の病気を起こし、悪化させます。

 従って心臓の血管が詰まる心筋梗塞(しんきんこうそく)や能の血管が詰まる脳梗塞、動脈瘤(どうみゃくりゅう)などは、たばこを吸っていれば起きて当然という病気です。糖尿病、高血圧、高脂血症などを合併すれば、ますます危険です。

 たばこを吸っている人は、降圧剤で血圧をコントロールしても、脳や心臓で中(あた)る危険性が依然高いことが分かっています。熟年期以降に寝たきりにならないために、禁煙がいかに大切かが分かります。