喫煙やめられない訳 (ニコチンや癖が習慣に)

 

  どうしてたばこはやめにくいのでしょう。長年なじんだ癖や習慣を変えるのは、なかなか難しいものです。たばこがやめにくい理由の一つは、喫煙が癖や習慣になっているためです。これは練習で克服できます。歯磨きやガム、食後の後かたづけや散歩など、ほかの動作でたばこを吸う代わりにします。習慣を変える練習をするのです。

  実は、たばこがやめられないのは癖だけではありますん。たばこのなかに含まれているニコチンは中毒性の薬物です。初めてたばこを吸った時はクラクラしたり、頭が痛くなったりして、あまりいい気持ちでなかった人も、何本か吸ううちに、吸わずにはいられない体になります。たばこが習慣になると、ニコチンの血中濃度によって気分が左右されるようになります。

  グラフのように濃度が高いと落ち着き、低くなるとイライラします。イライラするとほかのことは考えられなくなり、ニコチンの血中濃度をあげるため、次のたばこに手を出さずにはいられなくなります。これがニコチン依存症です。

  ニコチンが切れたときに感じるイライラなどのつらい症状を、離脱症状といいます。ニコチンはほかの中毒性薬物より、依存症になるのが早いといわれています。また、禁煙して何年たっても、一本から喫煙が再開してしまうのも特徴です。

  癖とニコチン依存の割合は人によって違います。ニコチンにどれだけ依存しているかはファガストロームテストによって分かります。ニコチン依存が強い人にとっては、離脱症状のつらさが禁煙の妨げとなるので、症状がピークになる一週間がヤマ場です。ニコチンガムなどの薬物療法が助けになることがあります。ニコチン依存が強くないのにやめられない人は癖の割合が大きく、習慣を変える練習が大切になります。

  どちらのタイプもそれなりの努力は必要ですが、ニコチン依存が強い人でも弱い人でも、たばこはやめられます。あきらめずに、まずやってみましょう。

 


(グラフを鮮明なものに入れ替えました。2000.6.21)