心臓の小部屋

<狭心症とは?>

狭心症とは,心臓の筋肉が酸欠状態になり,胸が苦しくなる病気です。
狭心症を大きく分けると労作性狭心症と異型狭心症(冠攣縮性狭心症)に分けられます。ここでは,主に労作性狭心症について説明します。
労作性狭心症は,50代以降にみられる中年の病気です。しかし,食事の欧米化に伴い30代でも狭心症の病気がある場合もあります。

1.狭心症の症状

狭心症の症状は,左胸が圧迫される,しめつけられる,痛いなどです。場合によっては,右胸に症状が出るときもあります。また,喉がしめつけられる,肩,腕が痛いという場合もあります。 珍しい症状としては,歯の痛みという場合もあります。
走ったり,重い荷物を持ったりとかして心臓に負担がかかると,数分間,長くても20分ぐらい圧迫感が続きます。 発作であるということに特徴があります。

2.狭心症はどの様にしておこるか

 心臓には血液で満たされていますが,心臓の筋肉は,冠動脈という血管によって血液が配給されます。 冠動脈は心臓の表面を走っている細い血管です。動脈硬化などにより冠動脈が細く狭窄を起こすと,心臓の筋肉への血液の流れが悪くなります。 安静にしている時は,心臓の筋肉も酸素をあまり使いませんので,酸欠状態になることはありません。しかし,走ったりして体を動かすと 心臓の筋肉も酸素を沢山必要になります。しかし,冠動脈に狭窄があると血液が十分に流れず心筋が酸欠状態になって狭心症の発作を起こす事になります。

3.狭心症の危険因子

動脈硬化が原因でなる労作性狭心症の危険因子は,1)高脂血症,2)糖尿病,3)高血圧,4)タバコなどがあります。
肥満があると高脂血症,糖尿病,高血圧になりやすいです。くれぐれもカロリーの摂りすぎに注意して下さい。

4.狭心症の診断

狭心症の診断は,発作時の心電図をとることが大事です。安静時の心電図では,異常がないことが殆どです。 しかし,発作時の心電図をとると言っても簡単なことではありません。狭心症の発作は,数分から20分ぐらいです。 ですから,苦しくなって病院に駆けつけても,発作が落ち着いてる事が多く,心電図をとっても異常ありませんと言われる事もあります。
発作時の心電図をとるためには,2つの方法があります。
1)24時間心電図(ホルター心電図)
ウオークマンのようなテープレコーダを身につけて24時間の心電図を記録する検査です。 発作時の心電図を記録することが目的です。
2)運動負荷試験
 ホルター心電図でも,発作がなければ正常と判定されてしまいます。労作性狭心症の場合は,ある一定以上 運動すると心筋が酸欠状態になって狭心症の発作を起こします。そこで,運動負荷試験が行われます。 運動することで,狭心症の発作を誘発して心電図に異常が起こらないかをみます。 発作時の心電図で異常があれば,狭心症ということになります。
よく健診で心電図が異常なしと言われと心臓には異常がないと勘違いする方がいます。健診の心電図は,安静時の 心電図ですので狭心症の診断はできません。狭心症と思われる症状がある場合は,健診で心電図が正常と言われても 運動負荷試験などの検査を受ける必要があります。
(エルゴメータ運動負荷)

3)精密検査
発作の心電図がとれて狭心症の可能性があれば,精密検査として心臓カテーテル検査が行われます。
これは,大きな病院の循環器内科で行われる特殊な検査です。
カテーテルという細い管を脚の付け根の太い血管から心臓に入れて、冠動脈などの写真を撮ります。 これにより治療方針が決められます。

5.狭心症の治療

1)内服薬
冠動脈を拡張する薬,動脈硬化を予防する薬などが使われます。
2)外科的治療
1.カテーテルを使った治療
カテーテルを使って狭窄部位を広げる治療方法です。
2.手術
A−Cバイパス手術と呼ばれる心臓の手術を行います。


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